他の多くの洗浄方法に比べ、PCB 基板の洗浄に超音波洗浄を採用するのが最適な選択です。
超音波洗浄機の高い洗浄効果は、媒体中を伝播する音波が発生する穿透性と空洞現象による衝撃波によるものです。そのため、複雑な形状を持つ部品、内腔や細孔を有する部品でも容易に洗浄できます。一般的な脱脂、防錆、リン酸塩処理などの工程は、超音波の作用下でわずか 2～3 分で完了することが可能です。
その速度は従来の方法に比べ数倍から数十倍向上し、清浄度も高い基準を達成できます。製品の表面品質と生産性に高い要求がある多くの場面では、他の処理方法では達成しがたい、または置き換えが不可能な結果をより顕著に示しています。
はんだフラックス残留物の洗浄は、主に溶解作用によって行われます。ロジン、有機酸、それらの錫塩や鉛塩などは、いずれも洗浄剤に一定の溶解度を持っており、回路基板表面から洗浄剤中に移行する過程を通じて残留物が除去されます。
溶解過程において、洗浄剤の温度を上げたり、富立電機の超音波洗浄機やブラッシングを併用したりすると、洗浄速度が速くなり、洗浄効果が向上します。ただし、より確実な方法は依然として超音波洗浄を使用することです。
残留物の分類：プリント回路基板（PCB）のはんだ付け後の残留物は大きく 3 種類に分けられます。
粒子状汚染物—— ほこり、綿埃、はんだ球。はんだ球ははんだ付け不良の一種で、回路基板用超音波洗浄機の振動により大量の小さなはんだ球が一箇所に集まると、電気的短絡を引き起こす可能性があります。はんだ球は洗浄により除去可能です。
非極性汚染物—— ロジン樹脂、ワックス、波峰はんだ付けで使用される酸化防止油、さらに操作者が残留させた化粧品や手洗い剤など。
極性汚染物—— ハロゲン化物、酸、塩類。
